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Little Stories対談 (高森奈津美×中村誠) メインキャストとメインスタッフが語る!
「メインキャストとメインスタッフが語る、“小さな物語”に込めた想い。」

Little Stories対談 (高森奈津美×中村誠)
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中村 ざっくばらんな感じで行きたいんですが

高森 いいんですか(笑)ざっくばらんで

中村 緊張してます?

高森 いや、微妙な感じです(笑)

中村 もともとなんで作ろうかと思ったかっていうところから話させていただくと、高森さんがパーソナリティをされている文化放送さんのLadyGoを聞かせていただいてなんですよね。その中のナツコミってコーナーを聞いて、「何だか色々やっておる…」って思ったのが最初で。

高森 色々やりましたね。怒られそうなことをいっぱいやりました(笑)

中村 (笑)
それと同時に、アニメーション番組でも高森さんのお芝居を聞いていて、演技力が確かな女優さんだなって言うのも思ってたんですよ。

高森 はい。

中村 それから僕自身がもう10年くらいドラマCDを作ってなくて、作りたいな、って気持ちも高まってたこともあって。

高森 はい。

中村 なんか僕がしゃべって高森さん「はい」しか言わなくなってるけれども。

高森 何かわたしが記者みたいな(笑)

中村 もともと僕自身すごくラジオドラマとか、サウンドドラマが好きで。昔の雰囲気のサウンドドラマを作りたいって気持ちと、高森さんのお芝居は確かだな、とか、色んな声色でナツコミをやってる…そういう要素がガチャガチャガチャってくっついて…高森さん一人で全役、それで俺の好きなサウンドドラマやる、みたいな感じで出来ていった感じなんですよね。最初に話聞いたとき、どう思いました?

高森 確か最初に聞かれたのが、「何役できる?」だったんですよね(笑)

中村 そうだったかも(笑)

高森 「え…?」って。でも、オリジナル作品で等身大の作品をやらせてもらうってことがなかったし、世界観もリアルなものだったので「出来るかなあ?」って思ったのが最初ですね。

中村 シナリオを作ろうって思ったときに、等身大の高森さんに近づけたいっていう気持ちがあって、高森さんに「どういうお話がいいですか?」って聞いたんですよね。

高森 覚えてます。「優しいお話が読みたいです」ってお返事したんですよね。

中村 そうそう、それで僕の中では精一杯優しいお話を書こうと思ったんだけれども(笑)
僕が小学生とか中学生のころ好きだったラジオドラマの番組が、確か日曜の夜にやってたんですよ。それを聞いて寝るみたいな。だから自分の好きな雰囲気で作ろうとするとこうなっちゃう。これを日曜の深夜聞いて寝てね、っていう。

高森 でも、出来上がった音源を最初に聞かせていただいたのが、お仕事終わって帰って、部屋で深夜にデッキに入れて一人でぼんやりって感じだったんですよ。それで、「あー、こういう時間に聞くものだなあ」っていうのは思いました。ラジオみたいな。

中村 そうですね。音楽とかもチャカポコいれるんじゃなくて…。

高森 チャカポコ!(笑)

中村 そう、チャカポコ(笑)。チャカポコいれるんじゃなくて、空気感っていうかね、そういうのを出したいって思ったんですよ。出来上がったのを聞いて他に何か思いました?

高森 ガヤも全部自分で…自分の声しか聞こえないっていうのは何だか不思議でしたね。でも、泣きました。
作中には子供もいっぱい出てるんですけど、泣くのは大人しかいないんですよ。大体、わたしと同年齢の人が泣いてるんですよね。そうするとなかなか考えてしまうところがあって。

中村 うん

高森 自分で演じてて言うと「調子にのるな」みたいな感じですけど、耳あたりがいいっていうか。心地いい。

中村 僕も自分で作っててなんだけど、耳あたりよく仕上がったかなと思います。
あの第二話のラジオシーンとか、ほとんど聞こえないんだけど…。

高森 聞こえなくなってましたね(笑)

中村 みんな聞きたいと思うんですよね。悪いとは思ったんだけど。

高森 耳を澄ませて聞いたり。

中村 あのラジオ部分とか、リアルなラジオらしくしたくて、すごく簡単な構成台本を書いてお渡ししただけで、葉書っていうかメールを別に書いたのを、その場で渡してしゃべってもらったんですよね

高森 ほんとに葉書だけいただいて、読んでくださいって(笑)

中村 ラジオ部分もそうだけど、収録時に、なんか印象的なこととかありました?

高森 あのラジオはやっぱり印象に残ってますよね。あと、この作品全体の雰囲気がFMラジオみたいな印象があって。私の声はFMラジオっぽくないのではなかろうかと(笑)

中村 高森さんの中のFMラジオってどういうイメージ?

高森 家族で車とかで移動しているときに流れてるラジオっていうイメージがあるんですよね。ゆったりしているというか、隙間がある感じ。すっと聞いていられる感じ?

中村 シナリオが最初にあがってきて、手元に届いたとき、どう思いました?「わたしの言った優しい話ってこんなんじゃないよ」とか?

高森 (笑)特別優しい人が出てくるわけじゃないんだけど、大人が子供に助けられているっていうか、子供が言う言葉が真に迫っているっていうか。「迷子は誰でもなるよ」とか。大人がズンとくるセリフを子供は言うなあって感じました。

中村 子供ってつくろわないところがありますよね。
お芝居ってやっぱりシナリオをもらって練習というか、構築するっていうか、そういうのがあると思うんだけど、今回の場合は全役だったりするわけですよね。どうやって演じてみようとか思いました?

高森 わたしは台本を読んで、キャラクターを固めてしまう癖があるんですけど。今回はなんていうのかな…シナリオはすごい読んだんですけど、声を出して練習しないようにしてたっていうか。できるだけ自然にやろうかなって。そうするのが一番等身大のわたしに近くなるんじゃないかって。子供とかは逆に何も考えないでやろうって。
一番気を使ったのは、甲州弁ですね(笑)

中村 シナリオを書いたときにうちのスタッフに山梨出身の人間がいたんで彼に直してもらって、それをさらに高森さんに、直してもらったんだけど。収録の時に初めて聞いたんだけど、すごかったよね。

高森 台本をいただいて電話口で父に電話して、わたしがセリフを標準語で話して、そうすると父がそれを甲州弁で復唱する、っていう感じで直してもらったんですけど、父もいろいろ考えてくれてて「あーこれは言わんかもしれん」とか「うちのほうだけかもしれん」とか。「甲府じゃ言わんかも」みたいな。

中村 甲府って都会なの?山梨の中で。

高森 一番都会ですよね。うちは山の田舎の方なんで。

中村 でも伝わらないことないんでしょ?山梨の中で。

高森 いや、端から端とかだと言ってること全然変わっちゃうと思いますね。長野よりと静岡よりとかだと伝わらないかも。

中村 へえー。
話は変わるけど、ドラマCDのお仕事って高森さん結構やられてるんですか?

高森 いや、こんなにメインで話してるのをやらせていただいたのはなかったですね。

中村 ドラマCDとアニメって違います?

高森 個人的にはドラマCDの方がやりやすいっていうのはありますよね。自分のテンポとか、間の取り方でしゃべることができるって言うのが。かけあいとかも…

中村 今回は自分とのかけあいだけど。

高森 そうですね(笑)自分とのかけあいですけど。

中村 僕もこれだけの規模の一人芝居っていうか、全役一人、なんてやったことなかったから手さぐりの収録だったけど。「じゃあこのシーンは七海ちゃん先行で録ってみようか」とかね。それでその音声を聞いてもらいながら掛け合ってもらう、とか、そういうやり方で収録していったよね。

高森 先行でとったものを間をあけていただいて、聞きながらやったんですけど、一度奇跡的に間が合って、本当に掛け合いになったときがあってあれは感動しました(笑)

中村 今回ね、演出っていうか、演技に対する演出をほとんどしなかったんですよ。

高森 はい、感じました。

中村 あ、感じました?

高森 こんなに直されなくてわたし大丈夫かしらって(笑)

中村 いくつかの方法論ってあると思うんだけどね。もちろん、シナリオを書いているときの声とかお芝居のイメージってあるんだけど、それにあてはめていったら僕の想像通りのものには出来上がるかもしれないけど、つまらないなって思ったんですよ。せっかく全役高森さんなんだから、自由にやってもらおうって。

高森 自由にやらせてもらいました(笑)

中村 そういえば聞きたいことがあったんですけど、二話で「カレーパンです」っていうところがあるじゃないですか。あそこのお芝居がなんていうか、ドヤ顔が思い浮かぶお芝居をされてて(笑)。ずっと気になってたんだけど。

高森 中学三年生の子じゃないですか。わたし、カレーパンを食べて子供のころすごいお腹を壊したことがあって(笑)、中学生の時、カレーパンが食べられなかったんですよ。今は食べられるんですけど。それで、お芝居とはいえ、「中学生なのに、カレーパン食べられるぞ」っていう(笑)中学生なのにカレーパン食べられるんだぜ!って

中村 そうだったんだ(笑)

高森 まさか、カレーパンをチョイスしたんだなあ、ってシナリオを読んだとき思ったんですよね(笑)
でも、特に昔のことをお話したわけじゃないのに、どの年代の子たちも、昔の自分はこんな感じだったなあっていうのが見えて、なんか不思議だったんですよね。「なっちゃんとどっかいこうよ」とか、「なっちゃんのお菓子あげるからお姉ちゃんのお菓子頂戴よ」とか言っちゃう結構ずうずうしい子供時代だったりとか、自分の進路を母と相談するわけでもなくぼんやり自分できめちゃう中学時代とか、かぶるものがあるなあ、って思っていて。

中村 お芝居するときに自分の中の引っ掛かりとかから演じるタイプなんですか?

高森 わたしはその年代の時に自分がどうだったかってところから考えるタイプですね。それが良いか悪いかはわからないですけど。キャラクターはわたしではないわけだから、完全に素で作った方がいいのかもしれないけど、でも、わたしという引っ掛かりを作った方がわたしじゃないと出来ないキャラクターが演じられるかも、とか。

中村 じゃあ今回は引っ掛かりは多かった?

高森 多かったですね。お母さんとかも私の実際の母に似ているサバサバ具合だったので。

中村 指し棒を送ってくれるお母さんなんだよね。

高森 そうです(笑)「何かを指すとき便利です」って。
この年になっても鉛筆とか送ってくるんです。「食べ物は?」っていう…

中村 きっとお母さんなりのロジックがあるんだよね。

高森 あるんだと思います(笑)

中村 それじゃあ、今回のLittle Storiesだけど、高森さん的に聞きどころはどこになります?

高森 作品としてこういう薦め方はどうかと思うんですけど、さらっと聞いてもらいたいです(笑)。本当にラジオ感覚で聞いてほしいですね。さらっと流して何度も聞いてもらいたいです。

中村 僕も自分で作っちゃうと、制作の時に完成版は聞いちゃうわけですよ。そうすると製品になったときはもう聞かなかったりするんだけど、Little Storiesについては、この前体調崩して寝込んでた時も、「子供時代の夢でも見たいなー」って思って聞きながら寝たんですよ。

高森 何ていうか、集中して聞いてもらうっていうのも勿論いいんですけど、さらっと聞いてほしいんですよね。一回聞いて棚にしまってしまうんじゃなくて。

中村 ああ、消費されたくないっていうのはありますね。

高森 何となくリピートっていう(笑)

中村 何となくリピート、いい話だね。
最後にメッセージをお願いします。

高森 さっき言ったのが一番伝えたいメッセージですね。音楽感覚というか、FMラジオ感覚で聞いてもらいたいっていう。
こうやって声のお仕事をさせていただいてますけど、見せたことのない部分をいっぱい詰め込んでいると思うので…それは役どころとしてもそうですし、作品としてもそうですし。そういう部分では宣伝で書いていただいた「なっつん純度100パーセント」って(笑)。あれ見たときに何だか楽しくなってきちゃって。まさしく「なっつん純度100パーセント」なんで。
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by ex_anime | 2011-11-22 17:40 | インタビュー | Comments(0)
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