ザ・ビートルズ初のブルーレイザ・ビートルズ/イエロー・サブマリン
2012年6月6日発売(UK:6月4日) さらに、CD『イエロー・サブマリン~ソングトラック』もデジパック仕様で再登場! ザ・ビートルズ『イエロー・サブマリン』 2012年6月6日 日本発売(UK:6月4日) DVD:TOBW-3391 \4,800(税込) ブルーレイ:TOXW-4002 \5,800(税込) 日本語版字幕 日本語 英語(日本語字幕は日本版の未収録) 本編約89分 音声 5.1DTS、 PCMステレオ、 オリジナル・モノ 初回特典: 4枚のセル画、ステッカー 特典:特典映像(内容は旧版と同一)、豪華ブックレット ●同時発売 アルバム『イエロー・サブマリン~ソングトラック』(1999年発売) 新たにデジパック仕様で登場! (TOCP-71300 ¥2,600(税込)) 昔々のまたその昔・・・ペパーランドという、この世とは思えぬ楽園がありました・・・ ビートルズの1968年公開(日本は1969年)のアニメーション映画『イエロー・サブマリン』がデジタル・リマスターを施され、6月6日(UK:6月4日)にDVDとブルーレイで発売される。この映画『イエロー・サブマリン』がEMIから発売されるのは今回が初めてで、また、ブルーレイのリリースもビートルズの公式作品では初。また、映画のサウンド・トラック・アルバム『イエロー・サブマリン~ソング・トラック』もデジパック仕様に生まれ変わり、同日CDで再発される。 現在廃盤となっているこの映画は、ポール・ルータン・ジュニア率いるトライエージ・モーション・ピクチャー・サービスの専門家チームとEque Inc.によって、初めて4K(*1)デジタル修復がおこなわれた。オリジナル・アート・ワークの微妙な手描きの風合いを残すため、今回はデジタル・クリーンアップの際に自動ソフトウェアは一切使用されず、1コマごとにすべて手作業でおこなわれた。 『イエロー・サブマリン』のDVDおよびブルーレイには特典として、『モッド・オデッセイ』(7分30秒)と名付けられた短編ドキュメンタリーを始め、オリジナルの劇場予告編、プロデューサーのジョン・コーツと芸術監督のハインツ・エデルマンによる音声コメント、その他映画関係者への短いインタビュー・クリップ、絵コンテ集、29枚のオリジナル・ドローイング、30枚におよぶ舞台裏写真が収録されている。 さらにデジパック仕様のパッケージには、複製アニメ・セル画と特製ステッカー、さらに『イエロー・サブマリン』の熱烈な大ファンであるジョン・ラセター氏(ウォルト・ディズニーおよびピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティヴ・オフィサー)書き下ろしの新作エッセイが盛り込まれた16ページのブックレットが収められている。 ラセターはそのエッセイの中で次のように述べている。「一人のアニメ・ファンとして、また映画製作者として、『イエロー・サブマリン』に関わったアーティストたちに、心からの敬意を表する。彼らの偉業によって、今日我々が楽しんでいる多種多様なアニメーション世界への道筋が開かれた」。 監督ジョージ・ダニング、脚本リー・ミノフ、アル・ブロダックス、ジャック・メデルソーン、エリック・シーガルの『イエロー・サブマリン』が映画化されるきかっけとなったのは、以前ABCテレビで放映されたビートルズのアニメ・シリーズを40本近く手がけたことがあるブロダックスが、当時ビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインに、全編アニメというユニークなアイディアを提案したことだった。 『イエロー・サブマリン』は愛と平和と希望あふれるファンタジーで、劇中では「エレノア・リグビー」、「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」、「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(愛こそすべて)」、「イッツ・オール・トゥー・マッチ」などビートルズのナンバーが雰囲気を盛り上げている。1968年に公開されるやいなや大評判となったこの作品は、当時の自由なアプローチと斬新なアニメーション技術を合体させることで、新たなジャンルを築き上げた。 またこの映画では、アンディ・ウォーホールやマーティン・シャープ、アラン・アルドリッジ、ピーター・プレイクといった、当時新しいトレンドだったポップ・アートのスタイルが色濃く反映されている。芸術監督およびプロダクション・デザインにハインツ・エデルマンを迎え、アニメ監督ロバート・バルサーとジャック・ストークスが多くのアニメーターや技術スタッフと一丸となって生み出した、クリエイティヴなセンスが光る『イエロー・サブマリン』は、アニメ映画の傑作といえる。 「最初から、この映画は、短編を相互に重ねながらつなげていく形式にするつもりだった」とエデルマンは語る。「5分くらいで次々とスタイルを変化させていくことで、最後まで興味が持続するようにした」と言うように、この作品では実写フォトをアニメーションと組み合わせたり、3D、実写映像を1コマごとにトレースしてアニメーションにする変幻自在のロトスコープなど、さまざまな手法が取り入れられている。2年近くの歳月と14種類もの脚本を経て、40人のアニメーターと140人の技術スタッフの総力が、ついにこの画期的なアニメ作品を生んだのである。 (*1)4K:水平画素数4,000×垂直画素数2,000前後の画面解像度を持ち、フルハイビジョン(フルHD)の4倍以上の画素数を持つ超高解像度の動画フォーマット。 『イエロー・サブマリン』の大まかなあらすじ 昔々のそのまた昔、あるところにペパーランドという、この世のものとは思えぬ素晴らしい楽園がありました。そこでは平和と音楽が何よりも大切にされていましたが、ある日、ブルー・ミーニーという悪者が戦争をしかけ、この美しい国を破壊しようとフライング・グローヴ率いる軍隊まで送り込んできたのです。そこでジョン、ポール、ジョージ、リンゴが登場!ユーモアと歌を武器に、ビートルズはイエロー・サブマリンに乗りこむと、悪者をやっつけるために荒海へと漕ぎ出すのでした。。。 プロダクション・クレジット 1968年イギリス映画(日本公開:1969年) 上映時間 89分 監督 ジョージ・ダニング 制作 アル・ブロダックス 原作 リー・ミノフ 脚本 リー・ミノフ、アル・ブロダックス、ジャック・メネルゾーン、エリック・シーガル 美術監督 ハインツ・エデルマン アニメーション監督 ロバート・バルサー、ジャック・ストークス エグゼクティヴ・プロデューサー ジョン・コーツ 音楽プロデューサーおよび監督 ジョージ・マーティン 劇中音楽 ビートルズ DVD , ブルーレイの特典コンテンツ (1)ディスク収録映像など(以前発売のものと同じ内容です) 音声コメント:ハインツ・エデルマン(美術監督)、ジョン・コーツ(プロデューサー) 字幕:英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、ポーランド語、フィンランド語、日本語(日本版のみ) ボーナス映像 ・ ドキュメンタリー『モッド・オデッセイ』(7分30秒) ・ オリジナル劇場予告編(3分30秒) 絵コンテ集 ・シー・オブ・モンスターズ(コマ映像)(4分20秒) ・ バトル・オブ・ザ・モンスターズ(118画像) ・ ペパーランド(64画像) インタビュー映像 ・ ポール・アンジェリス(リンゴ、ブルー・ミーニーの声)(1’39”) ・ ジョン・クライヴ(ジョンの声)(2’03”) ・ デヴィッド・リヴゼイ(キー・アニメーター)(1’11”) ・ ミリセント・マクミラン(ハインツ・エデルマンの助手)(1’12”) ・ ジャック・ストークス(アニメーション監督)(3’42”) ・ エリック・シーガル(共同脚本)(1’38”) オリジナル・ペンシル・ドローイング(29画) 舞台裏フォト(30画) (2)豪華ブックレット (3)セル画(初回特典) (4)ステッカー(初回特典) イエロー・サブマリン~ビートルズがもっとも愛した映画 もしあなたが映画『イエロー・サブマリン』(68)について、ビートルズが唯一制作に関わらなかった映画とだけ認識していたら、それは残念なことと言えるだろう。映画として最も評価を得ているのは『イエロー・サブマリン』であり、そしてビートルズ自身が最も気に入っている映画が『イエロー・サブマリン』なのだから。 映画にうんざりし、TVアニメ『The Beatles Cartoon』を毛嫌いしていたビートルズは、新曲4曲の提供とアルバム『サージェント・ペパー』から好きな曲を使っていいという条件で契約し、後は一切関わらないつもりでいた。デザインにチェコスロヴァキアからデザイナーのハインツ・シーデルマン、10人以上が関わったといわれる脚本家の一人には後に世界的ベストセラー小説『ある愛の詩』を発表するアメリカ人エリック・シーガルなど映画の経験は関係なくビートルズのセンスに合う人材と、ジョージ・ダニング監督を中心にイギリス中の有能なアニメーターが集められた。公開までわずか11ヶ月しかなく、脚本が上がらないうちからアニメーターはビートルズの曲のイメージと断片的なストーリーを基に、例えば「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のシーンはロトスコーピングと呼ばれる実写映像をトレースした画にサイケでカラフルな色が付けられたりと自由に作っていった。試写を見たビートルズは想像を超えた完成度に驚嘆し、関わらなかったことを後悔したとさえ言われている。実は『イエロー・サブマリン』は完成しても脚本の決定稿は存在せず、出来上がった独創的な映像を後に並べ替えて、最終的なストーリーが作られていた。だがひとつの作品として完成しているのは、根幹にビートルズとその音楽があったから。スタッフ全員がビートルズを愛し、ビートルズの作品に関わるという喜びの中で作り上げていった。直接ビートルズは関わらなかったが、中心にいたのはいつもビートルズなのだ。 『イエロー・サブマリン』の革新的理由に、ディズニー風アニメにしなかったことがある。短編アニメでしか使われない実験的な手法をメジャーの長編アニメに用い、若者が楽しめる新しいアニメをたった1本で確立してしまったのだ。この成功がなければ現在の多種多様な劇場用長編アニメはなかったかもしれない。「エリナー・リグビー」のシーンで使われた写真コラージュは、ジョージがこよなく愛した『空飛ぶモンティ・パイソン』などに受け継がれているし、シュールな映像は『ルパン三世 ルパン対複製人間』(78)の歴史が交錯するシーンに影響を見て取れる。また『トイ・ストーリー』(95)や『カーズ』(06)の監督ジョン・ラセターは、最も好きな映画として『イエロー・サブマリン』を挙げている。映画としても1969年『キネマ旬報』誌の洋画ベストテンで11位、2008年のイギリスの映画サイト『Time Out』の「50 Greatest Animated Films」で7位、2011年にはイギリスの映画雑誌『Total Film』の「50 Greatest Animated Movies」で40位、アメリカの『Time』誌が2011年に行った「Animated Movies All Time Best 25」で23位と、今なお高い人気と評価を得ている。アニメ・ランキングのほとんどがディズニーのクラシックと近年の大ヒット作が占めるなかでのこのランキングは見事というしかない。 『イエロー・サブマリン』は子供にも大人気だったりする。ジョン・レノンが主夫から復帰するきっかけになったショーンの「パパってビートルズだったの?」という有名なひと言。実はショーンが幼稚園で『イエロー・サブマリン』を見たからだったという。それだけでもビートルズ・ファンには大きな意義があるかもしれない…。
by ex_anime
| 2012-05-31 17:17
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