[乙女ゲーム×少年マンガ] 『アルカナ・ファミリア』アフレコインタビュー[ヒロインの従者・ルカを演じる中村悠一さん編]
地中海に浮かぶ小さな島・レガーロ島を舞台に繰り広げられる、タロットカードをテーマにしたイタリアンファンタジー&恋愛ストーリー。“乙女ゲーム×少年マンガ”をコンセプトにしており、恋愛は勿論、アクションも楽しめる作品です。 今回は、ヒロインの従者・ルカを演じる中村悠一さんにインタビューしました!! ――まずは収録を終えての感想をお願いします。 中村悠一さん(ルカ役/以下中村):『アルカナ・ファミリア』はワード数が結構、多めな作品だなと思いました。あと、収録は1人でやったんですが、シリアスなシーンもありつつ、所々、他のメンバーとテンポよく会話をしている楽しげなシーンがあるので、そんなシーンを1人でやって、とても寂しい気持ちになりました(苦笑)。 ――ドラマCDの収録を終えてからのゲームの収録ということで、印象が変わった点はありますか? 中村:ドラマCDはキャラクターの横の繋がりや関係性含め、ゲームのストーリーと同時期若しくはゲームの後の設定だったので、改めてキャラクターについて考え直しました。ゲームのシナリオを頂いてから、どういう風にキャラクターを演じようかと考えたので、僕はドラマCDとゲームは別物という風に感じています。勿論、ドラマCDはドラマCDで楽しんで聞いて頂いていると思うんですが、ゲームをやって頂いてからドラマCDを聞いて頂くと、キャラクターや周りとの関係性も見えてきて、より楽しめると思います。僕のキャラクターでいうと、一番因縁があるのがジョーリィなんですが、どういう意味があって彼とこういうやりとりをしていたのか?というのがゲームで分かってきて、面白くなってきたと思います。ゲームをやらないで、ドラマCDを聞いただけで終わってしまうと、もったいないかもしれないなと思いました。 ――収録中、難しいなと感じた場面はありましたか? 中村:ヒロインは喋りませんし、ヒロインのテキスト(台詞)が選択肢以外存在していないので、僕が掛け合いのお芝居をしていても、選択肢と僕の掛け合いの芝居の雰囲気がかみあうようにやらなければならないというのが、難しいなと思いました。テキストが出ないということは、ユーザーの方がプレイしながらどう話しているのかと想像すると思うんですよ。その想像と、何を言って受け答えしているか?というのがこちら任せの掛け合いが、きちんとかみあうのか…なかなか難しいなと感じました。 ――中村さんはどのようなヒロインをイメージして演じられたのですか? 中村:ヒロインの取るリアクションを見ていると、大人しくはないなと思いました。気に入らないことがあると椅子を蹴飛ばしているらしいので、そういうのを見ていると、たくましい現代女性に似ているんじゃないかなと思いました(笑)。あれ?違うのかな?(笑)。今、女性は強い時代に突入していると思いますし、パワーを持っていると思いますから、そういう女性をイメージしながらやらせて頂きました。そういう意味もあって、コミカルなシーンではルカは情けない面を見せるという、落差をつけたお芝居をやらせて頂きました。ルカは草食系男子で、ヒロインは割と肉食系女子でした(笑)。 ――ルカを演じるにあたって、心がけたことというのはありますか? 中村:情けなくなりすぎないようにしたいなと思いながらやりました。でも、コミカルなシーンになるとそういうのが見えた方が面白いかなと思ったので、コミカルなシーンでは情けないような感じでやりました。勿論、真面目なシーンにおいては情けない面は見せないと思うんですけど、コミカルなシーンと真面目なシーンとの落差があった方が面白いかなと思って、そういう所を楽しみながらやらせて頂きました。 ――気になったシーンや印象的な所などはありましたか? 中村:ドラマCDの時に度々“みせしめ”というシーンがありまして、「“みせしめ”は大事なシーンなんです!」と口酸っぱく言われて、ドラマCDではやったんですよ。でも、ゲーム内にはそんなになかったというのが印象的でした(笑)。ドラマCDの方がやっているんじゃないかなぁと(苦笑)。楽しいシーンなので、もっと“みせしめ”したかったなと思いました。 ――『アルカナ・ファミリア』の世界観や設定についてはどのように感じましたか? 中村:全部のキャラクターがそうなのかは分からないのですが、イタリア語が時々、平気な感じで入ってくるんですよ(苦笑)。台詞を読みながら、イントネーションはこれであっているのかな?と不安になりました。きっちりとしたイタリア語発音でなくてもいいということだったんですけど、文節が分からないんですよ。この前置詞はどこにかかっているんだろうとか、文章の切れ目みたいなものが分からないので、正しく出来るかどうかな…と。でも、この世界観を表現するためには必要なものですし、出来ることなら我々も、それを流暢に会話の中に組み込めた方が設定としては自然な感じで、この世界観を表現出来ていいんじゃないのかなと思いました。あと、イタリアという現実にある国が舞台なので、皆さんがイメージしづらい世界観ではなくて、雰囲気が伝わりやすくていいんじゃないかなと思いました。 ――個性豊かなキャラクターが登場しますが、中でも気になるキャラクターはいますか? 中村:う~ん…スミレです。イタリアなのに着物にブーツ、しかもめっちゃ胸がはだけてますからね(笑)。和洋折衷ですけど、この時代だと浮いていると思います(苦笑)。彼女は日本というか、“ジャッポネ”から来ているという設定ですけど、ゲームシナリオだとキャラクターたちはまだ、日本を理解しきっていないという表現が多かったので、ジャッポネの人は凄く神秘的に見えているんだろうなと思ったので、その中でスミレみたいな格好の女性がいたら…ね。町に多分1人しかいないでしょうから、気になりますね(笑)。あとは、ヒロインと一緒にいるフクロウ…フクロータですね。僕のシナリオでは何故、フクロウがいるのかというのは追求されていなかったので、他のキャラクターのシナリオで出てくるのかもしれません。ルカの視点からすると謎があるキャラクターですね。このフクロウは、夜、人になったりしないんですか?(笑) (スタッフ:他のキャラクターのシナリオでフクロータについて触れています。) 中村:ということなので、フクロータの正体を知るには、僕は完成品を楽しみにする以外、手はないようです(苦笑) ――ルカはヒロインの従者ということで、始めからヒロインとは距離が近い立場ですが、恋愛面ではどのような展開になっていくのでしょうか? 中村:ゲームをやると分かりますが、過去からの流れから見てひょっとしたらルカはヒロインに対して、勝手に運命を感じているかもしれません。ずっとヒロインを見ているので、最初から一途だと思いますよ。ルカの愛情が、いつ恋愛的な愛情に変わるのかはプレイして頂ければと思います。 ――最後にゲーム発売を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。 中村:僕1人の部分のテキストでも相当な量がありましたから、メインキャラクター7人とサブキャラクターたちも含めると、ボリュームは相当なものだと思います。本筋の恋愛シナリオも楽しんで頂きたいですが、それ以外にも、横並びのキャラクターたちのトークだったり、イベントだったりも面白くて、皆さんに楽しんでもらえるような遊びもいっぱいあります。そういった所を受け入れて楽しんでもらえたら、今後、ドラマCDがまたやれるかもしれません。是非、一度遊んで頂いて、キャラクターたちを深く知ってもらえるといいかなと思っておりますので、是非、プレイして下さい。
by ex_anime
| 2011-09-05 13:27
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