特撮の特撮による特撮のためのラジオ番組「東映公認・鈴村健一と神谷浩史の仮面ラジレンジャー」。ついに、待望の番組オリジナル主題歌が誕生。特撮ヒーローファンの鈴村・神谷のために集まった面々が、実にすごい。
作曲は、『マジンガーZ』や『秘密戦隊ゴレンジャー』をはじめ、数々のアニメ・特撮ソングを手がけた伝説の巨匠・渡辺宙明さん。作詞は、平成の『仮面ライダー』シリーズのドラマチックな世界観を巧みに表現して、熱烈なファンの多い藤林聖子さん。アレンジは、『ディケイド』『W(ダブル)』『フォーゼ』など、平成『仮面ライダー』シリーズのBGMを多数提供してきた鳴瀬シュウヘイさん。ギター演奏に、大の仮面ライダーファンで知られる野村義男さん。2人と共にボーカルを担当するのは、1000曲を越える持ち歌を歌いこなす「アニメソングの帝王」アニキこと水木一郎さん。そして、番組では「ラジレンジャーピンク」としてアシスタントを務めるKAMEN RIDER GIRLSがコーラスを務める。 そこで、2年目を迎え、ますます絶好調な鈴村、神谷の2人に、番組にかける意気込みや主題歌に対する熱き思いなどを語ってもらった。 ――まず、番組開始から現在までの1年間をふりかえって、ご感想などをいただけますでしょうか。 鈴村:関係各位に本当に感謝しています。1年も続いたということは、どこかで番組を聴いてくださる方がいるわけで、リスナーの皆様に感謝しています。感謝といえば、神谷くんが番組で助けてくれているからこそ、僕が自由にやれるので、本当に神谷くんには感謝しています。 神谷:番組だと、特撮番組に関わるいろいろな方がゲストに来てくださって、現場の声を届けてくださいますよね。これによって、番組への愛情が深まったり、自分が仕事で関わるときに「もっと、ちゃんとしよう」と思ったりとか(笑)、ファン目線でも嬉しいことがあるし、仕事目線でも気持ちを新たにすることがありますので、まさに一石二鳥とはこのことだな、と思いながら過ごした1年でした。 ――ついに番組のテーマソング「緊急発信!ラジレンジャー」のCDが11月20日より発売されますが、これについて今のお気持ちをお願いします! 鈴村:いつか自分たちの特撮ソングを作りたいなあ、というのは、僕も神谷くんも、番組スタッフのみんなも思っていたと思います。そんなところに、何やら作れそうな雰囲気が……。たくさんの著名な方が集まってくださいました。今考えうる特撮ソング界最高の布陣で作ることができたというのは、僕にとってステキなご褒美だと思っています。楽しくレコーディングできました。なんといっても、あの大好きな「宙明節」に自分の声を乗せることができるなんて、とマイクの前で嬉々としていましたね。 神谷:本当にすごい方々が集まって、ヤバイくらい素晴らしい歌になったと思います。宙明先生がいまだに現役でいらして、新しい曲を作ってくださったのもすごいですし、ヒーローソングの王道を行く水木一郎さんがボーカル、そして仮面ライダーシリーズの挿入歌も歌っている(KAMEN RIDER)GIRLSのみなさんがコーラスでしょう。いわばみんな特撮ヒーローソングの現役選手であって、そこに声を乗せる僕たち2人のほうが部外者なんですよね(笑)。ですから「ラジレンジャー」として、特撮ソング界にこの名前を刻んでいただけるというのは、もう感謝の気持ちしかないですね。僕と鈴村健一の夢……というか特撮ファンの夢をカタチにしたようなCDです。感謝の心を持ちつつ、すごく楽しみながら作りましたので、みなさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。 ――カップリング曲に『仮面ライダー剣(ブレイド)』の後期主題歌「ELEMENTS」が選ばれているのもファンにとって興味深いところですが、この曲をカバーしようと決まったのにはどういういきさつがあったのですか。 鈴村:カップリングは何にしようか、と聞かれてフッと頭にわいたのが「ELEMENTS」だったんです。やっぱカッコいいし、歌いたいよね、という、完全にカラオケで「次、何歌おうか」的なテンションでバシッと決まったんです。いざ歌う段階になり、アレンジなどできてきて、聴いていくと「やはり名曲だなあ」と思いましたし、レコーディングしたときの爽快感というのは本当に気持ちのいいもので、汗をダラダラかきながら収録しました。その甲斐あってか、自分で言うのも何ですけれど“好きな人が歌ってるなあ”という感じの歌になっていると思います(笑)。 神谷:きっかけは、健一くんがなんとなく言った「ELEMENTSは?」という言葉でしたね。そこで僕のiPodに入っている「ELEMENTS」を再生し、スタッフみんなで聴いたんです。そうすると、スタジオにいるみんながその瞬間一体となったんです。収録は健一くんのほうが先に終わっていて、僕は彼の歌を聴いた後に収録したんですが、そのとき「本当に好きな人が歌ったんだな」という感じがめちゃくちゃ出ていて、こりゃすごくいいなと思いましたね。そこで『仮面ライダー剣』を観返したりしてテンション高めて、そのままスタジオに行って1時間くらいかけてレコーディングしました。終わったら汗びっしょりでしたね。そうやって気合いを入れてレコーディングに臨みました。 ――8月に実施されました「仮面ラジレンジャー」の公開収録が、東映ビデオよりDVDとして発売されることになりました。これについてのご感想なども聞かせてください。 鈴村:すごくたくさんのファンの人たちに迎えられて、情熱的なイベントになりましたね。ゲストの方もすごくて、戦隊レッドのアクションをされている押川善文さんや、東映の偉い人(プロデューサー)・白倉伸一郎さんが来られてね。この番組をやっていないとお会いしてお話をすることすらできないような方たちですから、ラジオやってよかったと思いました。収録後のサプライズで、僕の大好きなヒーロー・人造人間キカイダーが来てくれてね。もう、キカイダーとめっちゃ握手したよ(笑)! 実は、イベントが終わって楽屋に帰ってからもキカイダーにベッタリでした。みなさん、ぜひ買って観てほしいです。 神谷:本当、楽しかったの一言に尽きます。特撮番組に関わる方々って、とてもいい人ばかりなんですよね。ラジオのゲストに来てくださった方もそうですが、多くのスタッフさん、イベントに関わっている方たちみんなが、どれだけ特撮を愛しているかをひしひしと感じながら、ステージに立たせていただきました。その「特撮が好き」という空気は、画面を通してもファンの人に伝わると思いますので、その愛情を持って作っている部分を好意的に観てもらえればと思います! ――では最後に、ファンのみなさんに向けた一言メッセージをお願いします。 鈴村:「仮面ラジレンジャー」を1年間やってきたご褒美のようなCD「緊急発信!ラジレンジャー」ができました。このご褒美、ファンのみなさんと共有していきたいです。手前味噌ですが、とてもいい歌ができたと思います。「特撮」らしいとは何なのか、そのエッセンスがこの一曲にすべて詰め込まれています。僕らにとっても宝物ですけど、みなさんにとっても宝物になってほしいと思っています。どうぞ聴いてください! 神谷:半分趣味、半分仕事みたいな感じで、相変わらず今後もラジオでしゃべらせていただきますけれど、ディープな特撮ファンの方も、つい最近特撮ヒーローを見始めた方も、この番組を聴いてくださったら、より特撮のことを好きになってもらえると思いながら、一生懸命マイクの前でしゃべっておりますので、引き続き番組を楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします! 関連記事 ■「仮面ラジレンジャー」のお年賀お渡し会、鈴村・神谷の2人で開催! エキサイトアニメニュース
by ex_anime
| 2013-11-19 14:55
| インタビュー
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