世界名作劇場『赤毛のアン』30周年記念作品、『こんにちはアン』の谷田部勝義監督と、主題歌を歌う井上あずみさんにお話を伺いました!
TEXT:塩澤沙織 - -「こんにちはアン」は、6歳から11歳頃のアンを描いた物語になるそうですね 矢井田監督(以下監督) 「今回のお話はアンがどういう育ち方をしたら、ああいう子(赤毛のアン)になるのか?ということに焦点を絞っています。アンは境遇的には可哀相なんですが、本人は産まれた時からそうなので、周りの大人が思うほど辛いと思っていないんです。どんな境遇でも、その中で楽しいこと・素敵なことを探そうとする。それを探すことが生きる勇気や元気になっていって、大人たちがアンから元気をもらうようなお話でもあります。」 井上あずみさん(以下井上) 「『こんにちはアン』を見ていたらいじめとか、そういうのはなくなるんじゃないかなと思って、今の子供たちにぜひ観てもらいたい作品ですね。」 監督 「物語の中に『人の死』も出てきますけど、それは特別な事ではなくて誰にでも突然やってくるんですよ。それに対して、どう前向きに取り組んでいくかがテーマの一つでもあります。」 井上 「今の時代、殺伐とした作品がけっこう多いですけど。この作品は、すごく素朴でピュアだし、絵も綺麗なんです。」 監督 「綺麗さに関して言えば、東京だってビルが林立しているけど、朝焼けや夕焼けなど空が綺麗になる瞬間がある。綺麗なものをみようとする気持ち、つまり『花が綺麗』ではなくて、そこへ目を向けて『花を見る人の心が綺麗』であることが大切なんだと思います。 - -大人の視点で楽しむことも出来る作品 監督 「今回は大人の視点へも力を入れています。大人も子供もたくさん出てきますけど、嘘は付きたくないし、綺麗事では終わらせたくはないですね。そういう生な感じが出ていると思いますよ。」 井上 「出てくる周りの大人たちも、生きていることに対して一生懸命なんです。子供は子供の感性での見方ができるし、大人はまた違った観点で楽しめる作品だと思います。」 - -OP曲「ヒカリの種」とED曲「やったね♪マーチ」はそれぞれどんな曲? 井上 「OP曲は可愛い歌で、ED曲は聴いただけでワクワクする曲です。」 監督 「OP曲は広がりのある歌で、みんな一人一人が別々で貴重なヒカリの種を持っているんだから、誰かと同じである必要はない。違っていていいんだという歌です。ED曲は子供たちみんなで歌える歌になりそうですね。」 - -「ヒカリの種」はオーケストラをバックに録音したそうですが… 井上 「以前にもオーケストラで歌ったことはあるんですけど、そのときは録音したオケに歌入れしているんです。ですから生音を聴きながら歌うというのは、初めてだったのですごく緊張して…さすが名作劇場だなと思いました。」 - -作品の注目点は? 監督 「30年前の『赤毛のアン』は時代がゆっくりと動いていますけど、今の子供たちの生活のテンポは上がっているので、それに合わせて全体的にテンポを上げています。そこの違いを楽しんでほしいです。」 世界名作劇場第26作品 こんにちはアン~Before Green Gables~ BEFORE GREEN GABLES by Budge Wilson (c)Budge Wilson,David Macdonald,trustee,and Ruth Macdonald 2008 (c)Nippon Animation Co.,Ltd.2009.Aii Rights Reserved.
by ex_anime
| 2009-03-03 10:08
| インタビュー
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