下川みくにアルバム・インタヴュー・2
3月18日に、下川みくにがデビュー10周年を記念したアルバム『Heavenly』をリリースする。ソロデビューから10年間という日々を通じて感じた想いはもちろんのこと、"これまで"と"これから"の下川みくにの音楽ライフ、"音楽を通して感じた感謝の気持ち"などが全14曲の表情でアルバムに収められている。彼女の10年間の想い…、さっそくアルバム『Heavenly』を紐解きながら観ていこう。 テキスト/長澤智典 『Heavenly』、駆け足全曲解説! -----アルバムの冒頭を飾ったのは、新しい下川みくに像を描きあげた『Shooting Star』です。 スウェーデンで活動しているNeginさんに提供していただいた、かなり表現難易度の高い作品でした。今までわたしが歌ってきた楽曲とはまったく異なる表情なんですけど、挑戦してこそステップアップしていけるという意識でチャレンジしました。「もしも生まれた時から運命が決まっているのなら私は夢など見ない」という歌詞からこの歌は幕を開けるんですけど、運命って決まってないからこそ、夢をいっぱい描ける。夢を追い続けていけばどんな逆境だって変えていけるし、その夢だって叶えることができるって、わたしは思うんです。その気持ちをこめて歌いました。 -----夢が叶うよという想いは、『夢の途中で』にも綴られていますね。 そうですね。こちらも『夢は叶うよ』というテーマで、明るい空の下で聴いて欲しいようなスピード感を持った、元気な応援歌になっています。わたし自身も背中を押してもらえる気持ちにもなれる歌です。 -----新しい下川みくに像という面では、アコースティックな音色を全面へ押し出した『冬のナイフ』のしっとりラテン系な雰囲気の歌も、胸にグッときました。 これも、初めての表情を描いた楽曲です。『愛はまるでナイフのように 残酷だね 二人引き裂いていく』と綴ったように、この曲には、女の子が別れてしまったときの心情を描写しています。こういう内容もいろんな経験を重ねた今の自分だからこそ書けた世界だと思っています。 -----切ない失恋の想いという面では、『君のコート』へ綴った、寂しさのあまり別れた人のことを想い返す気持ちもすっごくわかります。 よく女性のほうが恋愛を引きずらないって言われますけど、心に残っていく想いは女性のほうが大きいと思うんです。女性って、こういう切ない心情、すぐに甦ってくるんですね。すでに別れてしまった恋人、部屋に残されたその人のコートを手にするだけで、大好きだった、その人の匂いや記憶とかいろんな想い出がホント次々に甦ってしまうんですよね。 -----『フレンズ』へは、失恋した親友の想いを受け止め、相手を優しく包み込んでゆく姿が綴られています。 この歌は、身近な友達と電話をしたあとに出来上がった曲なんです。「君の痛みは私の痛み」と書いたんですが、その親友に対しての気持ちをここには素直に記しています。失恋というと悲しい想いを想像するかも知れませんけど、むしろわたしは、みんなの心と寄り添える優しい歌にしたかった。そんな想いとみなさんの想いとを、少しでも近づけられたら嬉しいです。 -----最新シングルの『蕾~tsubomi~』で綴られた、別れや出会いを繰り返しながら人は経験を糧に花を咲かせていく、その気持ちにも強く共感しました。 出会いがあれば別れもある。その別れがあっても、かならず新しい出会いが生まれてまた新しい物語を作っていける。わたし『地道』ってすごくいい言葉だなと思っているんですよ。何事も簡単に花開いたりとかはしない。だって何も知らないままポ~ンと大人になっても、逆に身動きが取れなくなると思うんですね。いろんな出会いや経験を繰り返しながら徐々に成長していくからこそ、大人になれていくんじゃないかな。だから地道にマイペースに進んでいくことって、実はすごく自分のためになると思うし。そうやって、いつか花を咲かせられたらなと思っています。 -----過去と現在の時間の流れ/想いの膨らみを言葉にした『手紙』『手紙~第2章~』も収録になっています。 『手紙』は、シングル『Bird』の2曲目に収録していた歌ですね。その頃は産まれたばかりの甥っ子や姪っ子に向けて書いた歌でした。それから何年か経って、その子たちへ向けた『手紙』の続きを書きたいと思って、同じメロディにまた新しい想いを綴りながら、『手紙~第2章~』を書きました。 -----『あの日に帰りたい~完全版~』も、以前発表された楽曲でしたよね。 当時はシングル『南風』の3曲目に1コーラスだけ入れていたんです。その後完全バージョンとして完成して、今回良いきっかけだと思って完全版として収録しました」 -----『Chain~album mix~』のように故郷に対する想いを綴った歌にも、10年という歳月の積み重ねがあってこそ産まれた心情を感じました。 ここで綴ったのは、“時間が経ったからこそ感じれる想い”です。上京したばかりの頃は東京生活が楽しかったし。「ここ(東京)は、自分の夢がいっぱい叶う場所なんだ」という気持ちの方が強かったから、「北海道に帰りたい」なんて全然思わなかったんですね。でも最近になって、仕事を通してとはいえ何度か北海道へ帰る機会を重ねていくと、生まれ故郷に対するいろんな想いが生まれてくるんです。ずっと地元でわたしのことを応援してくれている家族や友達に対して、わたしから温かい気持ちをプレゼントしたくて書いたのがこの歌でした。 -----『Naked~Asian Lovers Version~』は、みくにさんがアーティストとして一人立ちした頃に産まれた歌。それを今のバンド・スタイルでセルフ・カヴァーしました。 この曲はセルフカヴァー・アルバム『9-Que!!-』の時に入れようと思ったんですけど、入りきれずに断念した楽曲だったんです。昨年演ったAsian Lovers Tourでもよく演奏していましたし、ライブのバンド・メンバーと一緒に今のライブ・スタイルで収録しました。 -----アジア・ツアーと言えば、『ねずみは米がすき』は、中国ではとても有名な曲だそうですね。 この歌は中国でライブを演れたからこそ出会えた曲です。中国では誰もが知ってる曲ということで、アジアツアー中は北京語で歌ったんですね。それを今回は日本語でカヴァーしました。この歌を収録したのも、アジアのみんなと出会えたことの嬉しさを何か形にして伝えたかったからなんです。 -----アジア各国での、ライブの熱狂度はものすごいですからね(付属特典DVDをご覧下さい)。『イ~じゃナイ!?』も、ライブでは欠かせない熱狂を生み出していました。 この曲は今のわたしのライブには絶対に必要な、みんなと一緒にひとつになって盛り上がれる歌ですね。 -----やはりアルバムの最後は『Epilogue~ナミダノウタ~』のような今の想いでし っとりシメたかったわけですか。 はい。一番最後は、今みんなへ一番伝えたい想いをしっとりと唄いました。 【リリース情報】 ■■『Heavenly』\下川みくに ■■発売日:2008年3月18日(水)/ PONY CANYON ■■品番:PCCA-02878(CD+DVD仕様) ■■価格:¥3,560[tax in] ■■オフィシャルサイト Mikuni Shimokawa 10th Anniversary Live 2009 「Eternity~皆さんこれからもよろ祝~」 2009/4/5(日) 東京 Shibuya O-EAST Open 17:00 Start18:00 自由¥6,000(税込)※整理番号付 ■GUEST 影山ヒロノブ/遠藤正明/奥井雅美/ 上田愛美/藤岡麻美/ 久志麻理奈/松本江里 子/嶋野蘭/加藤真由/Napsaq(松ヶ下宏之、伊藤多賀 之) 一般チケット発売日 2009/1/31(土)各プレイガイドにて チケットぽーと 03-5403-3330/電子チケットぴあ 0570-02-9999[P-311-867]/ローソンチケット 0570-00-0777・0570-084-003[L-72825]/CNプレイガイド 0570-08-9999/イープラス http://eplus.jp 問合せ:チケットぽーと 03-5403-3330 下川みくにアルバムインタヴュー・1 下川みくにアルバムインタヴュー・3
by ex_anime
| 2009-03-22 03:45
| インタビュー
|
Comments(0)
|
カレンダー
ブログパーツ
このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
カテゴリ
全体ライブ・イベント情報 アニメ関連情報 リリース情報 インタビュー その他 ニュース 熱烈!!アニソン魂関連 未分類 記事ランキング
以前の記事
2013年 12月2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 more... 最新のコメント
最新のトラックバック
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||